ノリの東京の友人の生きる糧(福岡編)

日々のちょっとした楽しみや悲しみを徒然に語ります。

斬新な音楽演出? ~ BECK(ベック) ~

 昨日は、水嶋ヒロさんと佐藤健さん主演の『BECK(ベック』を観て来ました。私の大好きな格闘技漫画の『バカイチ』の作者のハロルド作石先生の大人気音楽マンガの映画化作品ですね(残念ながら先生の作品の中で『BECK』だけ私は読んでいません)。

 本作も先月観た『ハナミズキ』同様、映画館で予告編を繰り返し観ていて、かなり前から「これは必ず観に行こう。」と決めていた作品です。予告編を観る限り、大変面白そうな音楽映画に仕上がっていそうでしたしね。朝ドラの『ゲゲゲの女房』で好演している向井理さんが出演しているのもポイントです(ハナミズキにも出演)。

 そして、実際に観た本作ですが、『ハナミズキ』と違い、予告編で想像していた作品のイメージとかなり違っていた作品でした。ある意味「裏切られた。」と言ってもいいと思います。

 本作は145分と言う長めの作品でしたが、シナリオもキャストも音楽も私の満足のいく内容で全く長さを感じなかったのですが、唯一、気になったのが堤監督が物語の重要な部分で行なった『音楽の演出法』でした。過去に私が観てきた(聴いてきた)数々の音楽映画にはなかったこの演出法を気に入るか気に入らないかで本作の評価が大きく変わると思います。

 私の場合は、この演出法に序盤から中盤までは「これもアリかな。」と思っていたのですが、一番重要なクライマックスのコンサートの最後のシーンで、この演出法から来る『あるべき物がそこにない違和感と弱さ』を見て、とても残念に思ってしまいました。
 「もっと盛り上がれるのに、盛り上がらねぇなぁ。」と言う感じで、どんどん熱くなるスクリーンの中の物語と、それを外で観ている私の温度差が広がるばかりでした。例えると、スペースシャトルを積んだロケットが宇宙に飛び出ないで、そのまま平行に空を飛び続けているようなクライマックスでした。もどかしくて私が期待しているモノとは違いました。

 と言う感じで、最後の最後で冷めてしまった少し残念な『BECK』でした(原作は読んでみたくなりましたが・・・)。

 悪い作品ではないので私の評価は☆3つです。堤監督の演出が気に入った人なら☆5つかもしれませんが、私は従来通りの演出法の『BECK』を観たかったです。これは堤監督の観客への挑戦状かもしれませんね。


 2005年に観た『NANA』の時は劇中で伊藤由奈さんが歌った『ENDLESS STORY』を聴くために、そして、今年3月に観た『NINE』の時は劇中でケイト・ハドソンが歌った『シネマ・イタリアーノ』を聴くために私はサントラCDを購入しました。
 しかし、今回の『BECK』ではサントラCDを買うために、映画を観た帰りにCDショップには寄りませんでした。映画と主題歌の関係って重要なだけに難しいですね。